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人生のすべての選択は、自分で選ぶことはできない。喜び、悲しみ、不安、何かに対して下す判断。「あなたが自分で考え、選んでいる」と思っているものは、実はどれもあなたが選んだものではない。私たちが考え、感じ、何かを選んでいると信じている、その瞬間は、あなたが自分で選んだわけではない遺伝子と環境から、無数の原因と結果を経て、あらかじめ「決められた」ものなのだ。つまり、あなたは自分の意志で何かを決めることはできない。日本を含め、世界の多くの国で「自己責任」を前提とした社会が成り立っており、何かを失敗した人に対して「自己責任」として非難する風潮もある。しかし、私たちの人生が自分で選んだわけではない偶然からはじまり、原因と結果の連鎖から今があるのであれば、自己責任という考えはどこまで妥当なのだろうか? また、そんな世界で私たちはどう生きるべきなのか?本書は、スタンフォード大学の神経学者、行動生物学者ロバート・サポルスキー教授が、神経科学と行動生物学を中心に、カオス理論、複雑系、量子物理学、科学哲学などの数々の研究を縦横に駆使し、ユーモアを交えながら、私たちが当然あるとしてきた「自由意志」という考えを根底から問い直す一冊である。本書の最も大きな特徴は、自由意思を否定するだけで終わらず、社会や法制度、教育が掲げる「自己責任」という価値観にまで広げている点にある。犯罪や貧困の背景にある脳やホルモンの働き、環境の影響を丹念に紐解くことで、責めることに慣れ過ぎた社会の在り方に疑問を投げかける。
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出版社からのコメント
人生のすべての選択は、自分で選ぶことはできない。喜び、悲しみ、不安、何かに対して下す判断。「あなたが自分で考え、選んでいる」と思っているものは、実はどれもあなたが選んだものではない。私たちが考え、感じ、何かを選んでいると信じている、その瞬間は、あなたが自分で選んだわけではない遺伝子と環境から、無数の原因と結果を経て、あらかじめ「決められた」ものなのだ。つまり、あなたは自分の意志で何かを決めることはできない。日本を含め、世界の多くの国で「自己責任」を前提とした社会が成り立っており、何かを失敗した人に対して「自己責任」として非難する風潮もある。しかし、私たちの人生が自分で選んだわけではない偶然からはじまり、原因と結果の連鎖から今があるのであれば、自己責任という考えはどこまで妥当なのだろうか? また、そんな世界で私たちはどう生きるべきなのか?本書は、スタンフォード大学の神経学者、行動生物学者ロバート・サポルスキー教授が、神経科学と行動生物学を中心に、カオス理論、複雑系、量子物理学、科学哲学などの数々の研究を縦横に駆使し、ユーモアを交えながら、私たちが当然あるとしてきた「自由意志」という考えを根底から問い直す一冊である。本書の最も大きな特徴は、自由意思を否定するだけで終わらず、社会や法制度、教育が掲げる「自己責任」という価値観にまで広げている点にある。犯罪や貧困の背景にある脳やホルモンの働き、環境の影響を丹念に紐解くことで、責めることに慣れ過ぎた社会の在り方に疑問を投げかける。